思いがけない配属から始まった
三幸キャリア
——Nさんは、新卒入社から17年目になられます。もともと教育業界を志望されていたそうですが、教員採用試験ではなく三幸学園を選んだ理由を教えてください。
私は昔から学校という場所が好きで、とくに文化祭や体育祭といった学校行事が大好きでした。勉強を教えたいというよりも、行事を通して子どもたちが成長していく姿を見ることに、強く魅力を感じていたんです。春夏秋冬、季節ごとに行事があり、そのたびに生徒の成長を肌で感じられる。そんな関わり方ができる仕事を探していました。
大学では社会科の教員免許を取得し、教員採用試験も受けていました。ただ、「学校の先生」という仕事を考えたときに、教員採用試験を受ける以外にも、生徒の成長に関われる道があるのではないかと思い、視野を広げて就職活動をしていました。そこで出会ったのが三幸学園です。
説明会に参加したとき、「こんなふうに生徒と関わる教職員の形もあるんだ」と感じたことが、入社のきっかけになりました。

——入社後は念願の教育現場へ……と思いきや、最初は三幸グループの日本教育クリエイトに配属されたのですよね。
そうなんです(笑)。面接では、「三幸学園の学校現場で働きたい」という思いをずっと伝え続けていました。当時、最終面接に近いタイミングで「クリエイトに適性が出ているけど、興味ある?」と聞かれたんです。どうしても三幸グループに入社したかったので、「興味あります!」と答えたら、本当にそのままクリエイトに配属となりました。
最初の2年間はその部署で働き、3年目でようやく飛鳥未来高校の池袋キャンパスへ異動になりました。今振り返ると不思議な配属でしたが、そこでの経験が、今の自分の土台になっていると感じています。
——新卒から17年間、三幸学園でキャリアを重ねる中で、どのような成長の機会がありましたか。
三幸学園で働き続けてこられたのは、同じ法人の中にいながら、まるで転職をしたかのように新しい挑戦を重ねられたからだと思います。
私は比較的短いスパンで、飛鳥未来高校、東京未来大学、高校教育推進室、さらに飛鳥未来きぼう高校の新キャンパスの立ち上げなどを経験させてもらいました。同じ「教育」という畑の中でも、それぞれの現場で求められる役割はまったく違います。関わる人が変わり、求められるマネジメントスキルが変わり、インプットすべき知識も変わる。環境が変わるたびに、新しい視点で教育に向き合うことができました。
一つの組織にいながら、常に新しい挑戦があり、成長し続けられる。それが、私が三幸学園でキャリアを重ねてこられた大きな理由だと思います。
リーダーとなり、やりがいのフェーズが変わる
——これまでのキャリアの中で、「やりがい」を感じた瞬間はいつですか。
やりがいという意味では、初めて学校現場に配属された、飛鳥未来高校 池袋キャンパス時代です。ずっとやりたかった「先生」になることができ、自分の持てる時間のすべてを生徒のために使っていました。
当時のキャンパスはまだ発展途上で、良い意味で「しっちゃかめっちゃか」な状態。だからこそ、周りの先生たちと本気で意見をぶつけ合い、協力しながら、ガムシャラに学校を創り上げていきました。あの熱気と一体感は、私のキャリアにおける最初の大きなターニングポイントでした。

——その後、飛鳥未来高校の札幌キャンパスに異動され、キャンパス長を経験されました。そこで、役割ややりがいに変化はありましたか?
札幌キャンパスで過ごした5年間は、私のやりがいのフェーズが大きく変わった期間でした。それまでは、生徒と直接関わり、生徒の成長を肌で感じることが一番の喜びでした。しかし、キャンパス長という立場になると、どうしても生徒と直接接する時間は減っていきます。最初は、「自己申告書(※)に書けるような、生徒との直接のエピソードがなくなってしまった」と戸惑うこともありました。
でも、5年間役職者として過ごす中で、今度はメンバーである教職員が成長していく姿に、喜びを感じるようになったんです。自分が直接生徒を引き上げるのではなく、メンバーの成長を通して、より多くの生徒に良い影響を届けていく。そのことに気づけたことが、私にとって第二のターニングポイントになりました。
※自己申告書:職員が「今後どのようなキャリアを歩みたいか」「どのような業務に挑戦したいか」など、自身の希望や意向を法人に伝えるための社内書類
——チームづくりやマネジメントにおいて、Nさんが大切にしていることは何ですか?
大切にしているのは、メンバーの良いところも課題も、できるだけ包み隠さず伝えることです。
そのために、自分の喜怒哀楽もはっきり示すようにしています。「ここは絶対に大事にしてほしい」「こういうところはすごく良いと思っている」と、私自身がどう感じているのかをきちんと伝えることで、相手にも自分の強みや課題を受け止めてもらいやすくなると思っています。
一方的に私だけが「ここが課題だ」と思っていても意味がありません。本人とも対話をしながら、お互いに同じ目線で課題を認識できるようにすることを大切にしています。そのためにも、一人ひとりと向き合いながら、その人に合った伝え方を考える。良いところも、改善が必要なところも、きちんと言葉にして伝えることが、メンバーの成長につながるのだと思います。

急速な拡大の中で、三幸学園らしい教育の質を守る
——その後、教育の質を管理・向上させる本部部門「高校教育推進室」へ異動し、新設キャンパスの立ち上げという大きなミッションに携わられました。
あの時期は、三幸学園の通信制高校が急速にキャンパス数を増やしていたタイミングでした。私は札幌キャンパスの現場にいたからこそ、「急速に拡大していく中で、三幸学園らしい学校運営をどう守っていくのか」「新しく入社する仲間に、どのように学園のマインドを伝えていくのか」という課題意識を強く持っていました。
新しいキャンパスをつくることについて役員から意見を求められた際にも、現場で感じていた不安や危機感を率直に伝えました。ただ反対したかったわけではなく、学校を増やすのであれば、同時に人を育て、文化を継承していく仕組みが必要だと感じていたんです。
——現場で感じていた課題を、率直に伝えられたのですね。その後、どのような役割を担うことになったのでしょうか。
その後、私自身がキャンパス設置準備のマネージャーとして立ち上げに関わることになりました。正直、驚きもありましたが、現場のリアルな課題を伝えたからには、自分も責任を持って向き合う必要があると感じていました。
実際に立ち上げが始まると、簡単なことばかりではありませんでした。新卒入社だけでなく、中途入社の教職員も多い中で、どうやって三幸学園のマインドを共有し、チームとして学校をつくっていくのか。日々、頭を悩ませながら取り組んでいました。
ただ、かつて飛鳥未来高校の池袋や札幌のキャンパスで一緒に学校づくりに向き合った仲間たち、さらには心強い先輩方までが、準備室の中だけでなく、それぞれの場所から協力の手を差し伸べてくれたことは、とても心強かったです。「みんなで頑張ろう」と前を向きながら、一つひとつ形にしていくことができました。新しい学校をゼロからつくる経験は大変でしたが、本当におもしろく、自分自身にとっても大きな成長につながったと思います。


大抵のことはなんとかなる。“まずやってみる”マインドを次世代へ
——Nさんのお話を伺っていると、目の前に与えられた環境や役割を自分ごととして受け止め、全力で向き合ってこられたことが印象的です。新しい場所で働くとき、どのようなことを大切にしてきましたか。
私は、自分から「ここに旗を立てて進むぞ」と目標を掲げて動くタイプではないと思っています。むしろ、自分から何かを選び取ることは、少し苦手なところもあります。
ただ、与えられた環境や機会の中で、「今の自分に何ができるか」を考え、主体的に動くことは大切にしてきました。異動という形で新しい成長の機会をいただき、その場所で求められていることを考え抜き、全力で向き合う。そうした積み重ねが、結果的にさまざまな挑戦の機会につながってきたのだと思います。
——最後に、三幸学園へ入社を検討している皆さんへメッセージをお願いします。
新卒の皆さんには、「何事もまずやってみよう」という言葉を贈りたいです。
失敗してもいいんです。新卒のうちは、前向きにまず行動してみる姿勢が一番の学びになり、成長を早めてくれると思います。「失敗してもいいから、まずはやってみてね」と背中を押したいですね。
実は私自身、新卒1年目の時に言われた「大抵のことはなんとかなる」という言葉を、今でもずっと自分の軸にしています。少し気楽な言葉に聞こえるかもしれませんが、頭で考えすぎて立ち止まるよりも、まずは動いてみる。動いてみれば、困難に見えることでも、大抵のことはなんとかなるものです。
三幸学園には、どんな生徒・学生にも可能性を見いだし、全力でサポートしていくという根底の教育観があります。教育を通して誰かの可能性を広げたい、自分自身も成長したい。そんな思いを持った方と、ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。































