好きなブライダルを、教える仕事へ
——前職はブライダル業界で働かれていたそうですね。どのようなお仕事をされていたのでしょうか。
大学卒業後は新卒でブライダル会社に入社し、ドレスショップのスタイリストとして4年間働いていました。学生時代、たまたま訪れたスターバックスでカップにイラストを描いてもらったときに心がすごく温まり、「接客業を通して自分の手で人を温かい気持ちにさせたい」と思ったのが最初のきっかけです。それに加えて、成人式で振袖を着たときのあの特別感、自分の運命の一着を決めたときのときめきが忘れられず、人を幸せにできる接客業と衣装を掛け合わせた「結婚式のスタイリスト」を選びました。

——そこから、どのように三幸学園への転職につながったのでしょうか
ブライダルの仕事はやりがいがあり、とても楽しかったです。一方で、夜遅くまで業務が続くことやカタログ撮影などで定休日に出勤することもありました。26歳の頃には、30代40代と年齢を重ねていった自分のライフプランを考えた際に「このまま続けていけるだろうか」と考えるようになっていました。
そんなとき、高校時代の友人がたまたま札幌スポーツ&メディカル専門学校で事務職をしていて、「ブライダル校で求人が出ているよ」と教えてくれました。そこで初めて、「専門学校の先生」という働き方があることを知ったんです。大好きなブライダルに携わることができて、これまでのキャリアも活かせる。それなら挑戦してみたいと思ったのが、三幸学園への入社のきっかけです。
行事を通じて見た、想像以上の景色
——実際に教職員として働き始めて、いかがでしたか。
最初は、理想とのギャップに戸惑うこともありました。
スタイリスト時代、勤務先のドレスショップには札幌ブライダル&ホテル観光専門学校の生徒がインターンシップに来ていました。インターンシップに来ていた子たちはみんなモチベーションが高く、前向きに頑張っている印象が強かったので、専門学校にはそういう生徒が多いのかなと思っていました。
でも、実際に教職員として現場に入ってみると、必ずしも全員が夢を持ち高いモチベーションを持っているわけではありませんでした。だからこそ、「どうしたら授業を楽しんでもらえるのか」「どうしたらブライダルの仕事のやりがいや魅力を知ってもらえるのか」を考えることが、想像以上に大変でしたね。
——その壁を、どのように乗り越えていったのでしょうか。
私が生徒と接する上で大切にしているのは、「これをやって」と指示するだけではなく、「一緒にやる」ことです。
入社1年目から担任を持ち、最初は右も左も分からない状態でした。それでも、生徒たちと一緒に考え、一緒に動きながら、泥臭く向き合ってきました。言葉で引っ張るというより、まずは自分が背中を見せる。そうすることで、生徒たちも少しずつついてきてくれるようになりました。
特に心に残っているのは、行事での出来事です。準備段階では不満を口にしていた生徒たちが、本番を終えた後には「楽しかった!」とキラキラとした笑顔で達成感溢れる顔をしていました。その姿を見たとき、人が一生懸命になることは、こんなにも尊いことなのだと感動しました。「頑張ったからこそ見える達成感や景色って、本当にあるんだな」と、生徒たちを通して私自身が教えられた瞬間でもあります。この仕事をやっていて本当に良かったと、心から思えました。
——ブライダル業界での現場経験があるからこそ、生徒に伝えられることも多いのではないでしょうか。
そうですね。ブライダルの現場で働いていた経験は、授業だけでなく、広報の場面ですごく活きていると感じます。
オープンキャンパスなどで、自分がスタイリストとして働いていた頃の経験を当時の写真を見せながら話すと、ブライダルの仕事をより具体的にイメージしてもらえます。中には、「先生の授業を受けたいと思ったから、この学校に決めました」と言ってくれた子もいました。自分の経験や言葉が、誰かの人生の選択に影響を与えているのだと思うと、大きな喜びと同時に、その子の人生に関わる責任の重さも感じます。また、卒業生がブライダル業界で活躍している姿を見ることも、本当に嬉しいです。

「自分はどうしたいのか」がプロジェクトを動かす
——入社5〜6年目には、広報業務も担当されています。ここで大きな成長を感じられたと伺いました。
はい。最初の4年間は担任として、クラス運営や行事に向き合ってきました。そこから広報を経験したことで、授業や担任業務だけでは見えていなかった「学校運営の全体像」が見えるようになったことが、一番の転機だったと思います。
それまでは、先輩がつくっているのを見ていただけだったDM制作や発送、オープンキャンパスの企画などにも携わるようになりました。「こう伝えると高校生に喜んでもらえるんだ」「こういう反応が返ってくるんだ」と、一つひとつの仕事の意味やつながりが分かるようになったんです。
また、前職で培った接客のトークスキルや、結婚式の流れを知っているからこそのおもてなしの視点も、広報イベントの企画に活かすことができました。
——仕事への向き合い方も変わりましたか?
大きく変わりました。相手の先を見据えた仕事ができるようになったと思います。例えば、このDMを打ったときに受け取る高校生がどう感じるか、何のためにこの業務をするのかというゴールを考えるようになりました。
そして何より、「自分はどうしたいのか」をすごく大切にするようになりました。私はもともとゼロからイチをつくるのが苦手だったんですが、広報の仕事は正解がないクリエイティブな仕事です。「自分はどうしたいのか」という一つの声や意志で、プロジェクトの動く方向が全く変わるんです。それに気づいてからは主体的に提案できるようになり、できることが増えて仕事がさらにおもしろくなりました。

何歳になっても、今が一番若い。だから挑戦する。
——そして入社7年目となる今年、キャリアチャレンジ制度を使って横浜ウェディング&ブライダル専門学校へ異動されました。この決断の背景を教えてください。
ここ1、2年で仕事の全体像が見え、「三幸学園でずっと頑張ろう」と腹が決まったことが大きいです。長く働ける自信がついたからこそ、一つの分野や地域にとどまるのではなく、いろいろなところへ行って吸収し、経験を積みたいと強く思うようになりました。 私は北海道出身で、人生で一度も北海道から出たことがなかったんです。生徒には常々「チャレンジしなさい!」と言っているのに、ふと「あれ、自分自身は慣れた環境に居続け、チャレンジしていないな」と気づいて。思い切ってアクションを起こし、環境を変えようと決意しました。
——見知らぬ土地へ飛び出すことに、不安はありませんでしたか。
不安よりも、「やってみたい」という気持ちの方が大きかったです。
私が何かを決断するときに大切にしている言葉は、「何歳になっても、今が一番若い」です。チャレンジするなら、今しかない。そう思いました。三幸学園には、教職員の「やってみたい」「挑戦したい」という思いを応援してくれる制度があります。キャリアチャレンジ制度を使って自分から一歩踏み出したことは、私にとって大きな転機になりました。
——現在の横浜での仕事はいかがですか。
赴任した横浜ウェディング&ブライダル専門学校は、以前は横浜ビューティー&ブライダル専門学校として、美容分野とウェディング分野が一緒になっていた学校でした。そこからウェディング分野の学校として独立し、現在は単独校として歩みはじめて2年目になります。まだ新しい学校だからこそ、基礎やマニュアルがこれから整っていく部分も多く、良い意味で一つひとつをみんなでつくっているような環境です。大変なこともありますが、ゼロから組織や仕組みを作っていく楽しさを日々味わいながら、全力で走っています。休日は鎌倉に行ったり、みなとみらいのカフェを巡ったりと、関東での生活も満喫しています。
熱い思いを持った人と出会えるのが三幸学園の魅力
——三幸学園で働く魅力は、どのようなところにあると感じていますか。
「正解がない」からこそ、自分自身も柔軟に変化し、成長し続けられるところだと思います。生徒は毎年違いますし、地域によっても学校の雰囲気や課題はまったく異なります。だからこそ、「どうしたらもっと良くなるのか」を考え続けるおもしろさがあります。
また、全国に学校があるからこそ、さまざまな成功事例やノウハウを共有できることも魅力です。前職では同年代の仲間と和気あいあいと働く楽しさがありましたが、三幸学園では、より大きな組織の中で学校運営やビジネスの視点を学ぶことができました。社会人としても、人としても、大きく成長させてもらっていると感じます。そして何より、熱い思いを持った人がたくさんいることも大きな魅力です。
——「人の三幸」と表現される方も多いですよね。
私自身、思い悩んだ時期に親身になって話を聞いてくれた先輩がいました。「この人みたいになりたい」「この人と一緒に仕事ができるなら、もう少し頑張ってみよう」と思わせてくれるような出会いがあったんです。人と人がつながり、お互いにエネルギーをもらいながら成長していける。そうした環境があることも、三幸学園で働く大きな魅力だと思います。
——最後に、三幸学園へ入社を検討している皆さんへメッセージをお願いします。
これから入社される方にも、「見て学べ」ではなく、「一緒にやろう」というスタンスで向き合いたいと思っています。教育現場が初めてでも、大丈夫です。周りの先輩たちがサポートしてくれますし、行事や学校づくりを一緒に盛り上げてくれる温かい環境があります。安心して飛び込んできてほしいですね。
三幸学園なら、「この人素敵だな」「こんな働き方をしたいな」と思える人に、きっと出会えると思います。何事も楽しみながら挑戦できる人、人と関わることが好きな人には、すごく合っている環境です。ぜひ、私たちと一緒に新しい景色を見に行きましょう。






























