弱みと向き合い、
人と向き合う。
- 日本教育クリエイト
- クリエイトスタッフ 東京支社
- 2020年 新卒入社
コミュニケーションが
苦手だった、学生時代。
正直にお話すると、学生時代の私は人とコミュニケーションを取ることに苦手意識がありました。初めて会う人とは何を話せば良いかわからずに会話が弾まない。大学のサークルのような大勢が集まる場も可能な限り避けたい。客観的に自分自身を見ても、明らかに内向的な人間だったと思います。そんな私が日常の中で楽しみにしていたのが、芸人さんのラジオ番組を聴くことでした。普段はテレビで見せない本音を交えたトークを聴くたびに、その取り繕わない姿に魅力を感じていたのです。
就職活動を始めた当初にエンタメ業界を志したのも、そうした番組の作り手になりたいと考えた末の自然な流れでした。しかし、マスコミ関係の会社をいくつか受けてみたものの、残念ながら良いご縁に恵まれず…。周囲の就活生のコミュニケーション力の高さと自分のそれを比べて、就職活動さえも苦手だと感じるようになっていきました。一方で、そうした苦手意識こそが、人材業界へと視野を広げるきっかけにもなったのです。「自分のように何か苦手なことがある人でも、いきいきと活躍できる組織や社会をつくりたい」。いくつかの人材会社を調べる中で出会ったのが、日本教育クリエイトでした。面接を通じて感じた社員の人柄、そして何より、自分の本音をさらけ出して受け答えができたこと。この会社なら自然体で働くことができるかもしれない。そう感じて、入社を決めたのでした。
自分の弱点に
向き合って。
医療事業部の営業に配属された私のミッションは、新規顧客を開拓すること。都内の病院に対して営業活動を行い、医療事務スタッフとの橋渡しを担います。やはり最初は不安もありました。コミュニケーションに苦手意識のある自分に営業職が務まるのだろうか、と。しかし、実際に業務に携わってみると、意外にもコンスタントに契約をいただくことができ、また採用されたスタッフから感謝の言葉をいただく中で、この仕事のやりがいを感じることもできました。
しかし反面、つらい出来事もありました。例えば、入社1年目というだけで門前払いを受けたこともありました。スタッフの採用が決まっていた矢先、契約が白紙になったこともありました。もちろん、自分だけが原因ではないトラブルもありましたが、一方で私自身にも課題は見つかりました。「あなたは、人と深く関わるコミュニケーションを磨くと、仕事がもっとうまくいくと思うよ」。1年目の期末に上司との面談でいただいたアドバイスは、自分が抱える弱点を見透かされたようでした。器用に物事を遂行するだけでは、より良いご縁を引き合わせることはできません。それからは、一つひとつの病院と、一人ひとりの求職者と、もっと深く向き合うことを決心しました。
踏み込むことで、
関係性は強くなる。
入社2年目のテーマである「踏み込む姿勢」が試されたのは、先輩から引き継いだ、医療事務の委託運営を任される病院を担当したときのこと。その病院ではこれまで、新しくうちの派遣スタッフが入職してもなかなか定着せず、慢性的に人手が不足している課題がありました。そこで私は、現場の状況を隅々まで把握するために、足繁く病院に通うことに努めたのです。週に3日はその病院を訪れ、スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを図る日々。最初の頃はスタッフのみなさんも忙しくてなかなか時間を取ってくれませんでしたが、通い詰めるうちに徐々に関係性を築くことができ、悩みや要望など、本音を話してくれるようになりました。
そうして見えてきたのは、就労環境と教育面の改善が必要だということ。しかし、そうした状況を改善していくには、病院の外部パートナーである私だけでは事足りません。どうしようか悩んでいたとき、力になってくれたのが、スタッフのリーダー格であるAさんでした。私が現状を変えたいと奮闘する様を見て、病院の内側から改革を進められるように行動を起こしてくれたのです。それからはAさんと協力しながら、病院へ交渉や相談を重ねていったことで、状況は少しずつ改善されていきました。
人は、いくつになっても
変われる。
人と真剣に向き合うからこそ、人の心は動く。この経験から、一歩踏み込んだコミュニケーションの大切さを学びました。病院での改善活動はまだまだ道半ばですが、これからも引き続き、じっくりとコミュニケーションを取り続け、スタッフのみなさんが長く働ける環境を整えていけたらと思います。もともと人と向き合うことが苦手だった私ですが、この仕事を通じて新たな自分に出会い、成長できている実感があります。
もし、私と同じようにコミュニケーションに対して苦手意識や悩みを持っている人がいたら、「きっとあなたも乗り越えられるから大丈夫だよ」と、伝えたいと思います。何より、日本教育クリエイトには、いつでもサポートしてくれる仲間たちが一緒に働いていますから。これからの目標は入社時に描いていた「誰もが活躍できる組織づくり」に貢献すること。そのためには、もっと幅広い経験を積んで、自分自身を成長させていく必要があると感じています。人は苦手なことも克服できるし、いくつになっても変わることができる。この仕事を通じて、コミュニケーションを取ることが好きになった私の夢は、どんどん拡がっていきます。