大切なことは、
日常のなかにある。
- 三幸学園
- 東京リゾート&スポーツ専門学校
- 2022年 新卒入社
人生に
深く関わる仕事。
引っ込み思案で人と話すのが得意ではなかった少年時代。学校でも影に隠れているようなタイプだった私が、ガラリと変わったきっかけは中学3年生のころ。
「みんなの前にもっと出てみようよ。」それは、私をクラスの中心に連れ出そうとする、先生の一言でした。茶髪で長髪のチョイワルな風貌、登校時は大型バイクで颯爽と現れる、まるで学園ドラマの主人公のようなその先生は、普段のとびきり柔らかい印象とはうらはらに生徒と向き合うときはすごく真面目で。一人ひとりの性格やタイプにあわせてコミュニケーションを取ってくれる方でした。そんな先生から変わるきっかけをもらった私は、その後の学生生活においても思い切って前に出るようになり、授業や行事においてアクティブさが増えていきました。
それから時は経ち、漠然と公務員を目指していた大学生のころ。ふと、自分が本当にやりたいことについて想いを巡らせる瞬間がありました。頭に浮かんだのは、私の人生に大きな転機を与えてくれた恩師の存在。「誰かの人生に影響を与えられる仕事に就きたい。」私は公務員の志望を辞め、教育への道に大きく方向転換をすることに決めました。就職活動ではさまざまな教育関連企業と出会うなかで「ここだ!」と思えたのが、三幸学園。勉強だけに留まらず、生徒の「人生」までをも支える姿勢に魅力を感じ、入職を決めました。
クラス運営、学校行事、
なんでも任せてくれる。
配属は、東京スポーツ&リゾート専門学校。一年目はスポーツトレーナー科を担任し、二年目からは複数クラスを任され、生徒たちの学校生活をサポートしています。三幸学園の職員は、担任業務のほかにもさまざまな学校行事に携わります。クラス運営にしても、学校行事にしても、なんでも任せてくれる。そして試行錯誤するなかで自分なりの方法論を見つけていく。それが三幸学園流の働き方だと感じています。
はじめて実感したのは一年目の出来事。とある定例会議のなかで、生徒たちに向けた実践的学習を提供するアイデアを考えることになりました。その際に私が提案したのは、ストレッチの講習会。本校の卒業生を講師としてお招きし、実務で役立つ技術を教わる企画でした。すると、提案は見事に採用され、実際に講習会を催してみることに。自分のアイデアが採用されたのは嬉しい反面、それからは大変で……。通常業務の合間をぬって内容を練り上げたり、社内外の関係者とこまめにやりとりしたりと、何から何まで手探り状態。それでも、なんとか当日を迎えて無事に講習会を終えることができ、また受講した生徒たちから満足度の高い声を聞くことができたのは、本当に嬉しかったです。
日常生活に寄り添う。
粘り強く伝える。
ほかにも、一年目には当校の伝統的なイベントである謝恩会(卒業式後の催し)の実行委員に抜擢されました。しかし、当時は感染症が猛威を振るう、真っ只中。過密を避けねばならず、例年どおりの謝恩会ができない制約がありましたが、生徒たちと協力しながらなんとか行事をつくりあげることができました。卒業生たちにとっての一生に一度の晴れ舞台を無事にやり遂げることができ、ホッと一安心したことを覚えています。
普段の業務に目を向けると、私が意識しているのは生徒たち一人ひとりの様子を見て、適切にサポートすることです。授業のあいだの休み時間や業務の隙間を使って、様子に変化がないか、何か異変があればすぐに気づいてあげられるように気を配っています。たとえば、授業中に寝ていることが多くなった生徒。無断欠席が続いてしまっている生徒など、様子の変化はさまざまなところに現れます。あまりにも生活態度が改善されないときには厳しく指導し、生徒と本気でぶつかることもあります。ときには、私の発した言葉が不本意なかたちで受け取られ、生徒に嫌われてしまったこともありました。それでも、私にできることは、粘り強く伝え続けることだと思っています。
学校で得た物事が、
人生につながっていく。
生徒たちの成長には個人差があります。だからこそ、何か大切なことに気づくのは、卒業したあとでも遅くはないと思っています。学校の中で得たかけがえのない経験、ときにはぶつかることで得られた刺激、生活のなかで交わされた何気ない言葉、そうした物事が何か躓いたときのヒントになれたり、一人ひとりの人生の支えになれたら、それほど嬉しいことはありません。
ときどき、担任した生徒が卒業後に顔を見せに来てくれたことがあります。勤め先や仕事の話を聞かせてくれて、社会に出て頑張っている姿を窺い知ることができると本当に嬉しいんですよね。「え! あの子が、こんなに成長したの!?」なんてビックリすることもありました。生徒のなかには当校のオープンキャンパスに参加した高校生の頃から知る子もいますから、その成長には感慨深いものがあります。
夢や目標を持って入学してきた生徒たちを一回りも二回りも成長させて送り出してあげたい。その想いは、入職したときから変わりません。社会で活躍できるように、私たちは学園での日々を全力でサポートします。人は誰でも変われるから。私も、まだまだ成長の途中です。生徒たちと一緒に、これからも。